3/26

9時から14時までバイトだった。

それなりに忙しかったが、新メニューも楽しく作れたので良かった。賄いで食べたパスタは美味しくなかった。バイト先の人が、さまざまな理由で一人、また一人といなくなっていく。強がって笑ってはいるが、もう会えないのが少し辛い。話したいことは話せたのか、あの人について知りたいことは全部聞けたのか、なにより、忘れられなてしまうのが怖い。あの人たちが何を大切にするのかわからないけど、俺はあの人たちを大切にして生きていきたい。勝手に。

 

父が煽り運転をしていた。幻滅してしまったが、こういう父になったのも、私に原因はあるかもしれない。もっとたくさんの言葉を掛ければ良かった。もっと考えて言葉をかけられれば良かった。僕が人に渡せるものは言葉しかないが、それでも何かしらできたのではないか。

誰よりも過ごしてきた人の理解できない怒りは本当に恐怖だった。同時に、寂しい人だと感じた。

何かできなかったのだろうか。何かできた、こうしていたら…と考えるのは、罪悪感を少しでも消し去りたいという気持ちからだろうか。「初めからそういう人だった」と納得する方が怖い。

母と買い物に行ったりした。

夕食中、母の職場の関係を聞き、複雑な人間関係や、人が悔しくて泣いてしまうほどの仕事が、人それぞれにはあるのだと知った。

もがく人はどこの業界にもいる。