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9時から14時までバイトだった。
それなりに忙しかったが、新メニューも楽しく作れたので良かった。賄いで食べたパスタは美味しくなかった。バイト先の人が、さまざまな理由で一人、また一人といなくなっていく。強がって笑ってはいるが、もう会えないのが少し辛い。話したいことは話せたのか、あの人について知りたいことは全部聞けたのか、なにより、忘れられなてしまうのが怖い。あの人たちが何を大切にするのかわからないけど、俺はあの人たちを大切にして生きていきたい。勝手に。
父が煽り運転をしていた。幻滅してしまったが、こういう父になったのも、私に原因はあるかもしれない。もっとたくさんの言葉を掛ければ良かった。もっと考えて言葉をかけられれば良かった。僕が人に渡せるものは言葉しかないが、それでも何かしらできたのではないか。
誰よりも過ごしてきた人の理解できない怒りは本当に恐怖だった。同時に、寂しい人だと感じた。
何かできなかったのだろうか。何かできた、こうしていたら…と考えるのは、罪悪感を少しでも消し去りたいという気持ちからだろうか。「初めからそういう人だった」と納得する方が怖い。
母と買い物に行ったりした。
夕食中、母の職場の関係を聞き、複雑な人間関係や、人が悔しくて泣いてしまうほどの仕事が、人それぞれにはあるのだと知った。
もがく人はどこの業界にもいる。